私は気絶しそうなほどの生理痛になったことが数回ある
最初のときはあまりに痛くて救急車を呼ぼうかと思ったけど、呼んだところで乗ることもできないほどの痛いし病院に運ばれたところでどうにかなるわけでもないと思ってなんとか耐えてやりすごしてきた
今日、遅いお昼を食べたらすごくお腹が痛くなってきて、なんで??と思ったらあっ排卵日の下腹部痛かーと気づいて鎮痛剤を飲んだ
ところが!
今まで鎮痛剤を飲めばなんとかおさまってきた下腹部痛が一時間経ってもおさまる気配がない
起き上がれないし大量の冷や汗でびしょびしょに
鎮痛剤もきかないとなると私にはなす術がない
もうこれは婦人科の病気で手術かもしれない、救急外来に行くしかないかもしれない、と思った
夫は仕事中で連絡をとれないので、ここしばらく連絡をとってなかった実家に連絡した
救急で診てくれる病院を探してみるといってくれたが、待てそうにない
大概の人がそうだと思うんだけど、救急車を呼ぶのはハードル高い
私がこの程度で、しかもこの時勢なのに救急車を呼んでしまっていいのか?そんなおおごとにしていいのか!?
という葛藤を凌駕する痛みだった
とにかくもう動けない、今すぐ痛み止めを打って欲しいと思って生まれて初めて119に電話して救急車を呼んだ
救急車の到着は早かった
私が乗る日が来るとは思わなかった…と思いながら乗りこんだ
「こんなことで呼ぶなよ」と嫌な顔されるか、もっと事務的な対応をされるかと思ったけど、救急隊員の人はめちゃくちゃ優しかった
が、救急車が早くきてくれても搬送先を探すのはそこからなのである
1軒目の病院では断られた
コロナ禍で搬送先が見つからないニュースはよく耳にするのでこれがそうなんだ…と思い、このまま受け入れ先が見つからなかったらどうすればいいんだろうと絶望的な気持ちになる
ありがたいことに2軒目の大学病院に搬送されることなり、道中で救急車が揺れるだけで吐き気がして足が痙攣してきた
病院に着くと寝たままベッドに運ばれ、問診や点滴や採血が目まぐるしく行われた
その後尿検査やレントゲンを撮って、結果を待ってる間に夫と母が駆けつけてくれた
ボロボロ泣いた
なんでかはわからない
痛みとかショックとか、人生が辛いことへの恨みとか、申し訳なさとかありがたさとか、いろいろだった
母親に「かわいそうに」と言われて私は本当にかわいそうだったんだ、と思った
看護師さんに鎮痛剤を飲んでるから痛み止めは打てないかもと言われたけど、どうしてもと頼んで少しだけ点滴に入れてもらった
この痛みのままでは絶対に家に帰れないし眠れないと思ったからだ
検査結果は感染症でも大病でもなく、しいていえばストレスと便が多いとのことだった
どっちも心当たりがある
婦人科の検査も今すぐ行くほどではないとのことだった
点滴と痛み止めでようやく落ち着いてきて、そのまま帰宅できた
救急車と緊急外来と検査で2万ぐらいかかってしまうのでは!?と思ってたけど普通に検査するぐらいの診察代だった(それで救急車のハードル下げるわけじゃないけど)
でも、本当に辛くて私にとっては緊急事態だったから救急車を呼んでよかったと思う
家族にもだけど医療従事者の人たちに感謝しかない
大変な仕事なのにみんなテキパキして優しくて驚いた
忙しい現場だから看護師さんたちのやりとりがつつぬけで、「(この人は)たいしたことないから後で大丈夫!」と言われたときはエッてなったけど、意識不明や大量出血とかのもっと重症な人が来るところだろうからしょうがないなと思った
夜8時なのに次々に緊急搬送されてきて、薬剤師の人も受付の人もこの時間まで働いてるんだ!ていうか夜通しこれなんだ!!と心底平伏す思いだった
こういう人たちのおかげで医療現場がまわってるんだなとしみじみ思いました
私もいつか何かでこういう風に貢献したい
世界よありがとう
痛みが落ち着いてよかった